教育と人の生き方、哲学、歴史(アカルヒメと歩む過去から未来)

49歳にて「えっちゃん」こと「阿迦留姫(アカルヒメ)」と時を超えて再会し、それ以来再度行動を共にしています。 元進学塾講師、教育関連をテーマに人の生き方、哲学、歴史(古代史)など

相手の立場で考えること、それも愛・・

 

仕事をしていると私たちはつい、相手が出来ないことにも関わらず相手にそれを求めてしまいます。

 

相手にその能力がないのに仕事上必要だからとそれを求めたり、

たとえ能力があってもそれを活かす度量、心の余裕がないのにそれを求めたり、

 

そして無理なことを相手に求め、その結果、求める側も求められる側もお互いに苦しみ不幸になることが多々あります。

 

私が思いますに、それはひとえに求める側が相手の視点や相手の立場で物事を考えることが出来ておらず、自分視点や自分の物差しで相手を測り評価してしまうからではないでしょうか。

 

この春の時期は多くの職場で新しく入社した社員に対する研修が始まります。

 

「その歳でなぜこんなことを知らないの?」

 

「なぜこんな簡単なことが分からないの?」

 

「家庭でどんなしつけ教育を受けてきたの?」

 

そのように思うことなど日常茶飯事ではないでしょうか。

 

しかし、新人教育をする立場の人は単に決まったことを教えるだけでなく、そのような個々の相手の現状を知り、何が不足し、何を補わなければならないか、そして相手の良い所や得意分野、興味のあることなどを見極めるのもその仕事の一つだと私は考えています。

 

そして試用期間が設定されている雇用条件なら、その試用期間が終了するまでに適正の有無を判断し、正式採用をするかどうかの決断を下さなければなりません。

 

ただ、多くの教育担当者は新入社員の至らなさに不満を抱き、見下し、本来の職務を忘れてしまいがちになってしまうものではないでしょうか。

 

中には何度も同じことを言わなければ分からない者もいるでしょう、

 

又、思った通りの行動をしてくれない者もいるでしょう。

 

更に私たちの常識では考えられない非常識な行動をする者もいるでしょう。

 

・・・

 

一つ私が聞いた実話があります。

新入社員に対し、取引先にお中元としてビールを届けるように上司が指示を出したそうなのですが、

それに対し、新入社員はスーパーで6本入りのビールを数セット、バラで白い複数のビニール袋に分けて入れてそのまま取引先に届けたというのです。

 

その上司は、

「うちの会社に大恥をかかせて、最近の若い者はこんなことも分からないのか!」

 

「普通は24本入りのケースを包装紙で包み、会社名を書いた のし紙を付けて丁重にお届けするのが常識だろ!」

 

「アホなのか!!」

 

と・・・

 

・・・

 

しかし、私が思いますにこれは上司の責任であり、その新入社員の礼節に対する知識、経験、その時に当人が持ち合わせている社会的常識とされるものを理解しておらず、指示を出す際の当人への「確認不足」に他ならないと思います。

 

上司は指示の出し方や確認不足など自身の至らなさを責められるべきで、決して新入社員だけに責任を問うべきではないと考えています。

 

勿論、この新入社員は世間知らずであり、これで一つ学んだのでしょうが、その人はその失敗で潰れてしまうか、又はその失敗を学びに今後経験を重ね伸びていくか、教育担当の上司のその後の対応次第となってしまいます。

 

真っ白な世間知らずの新入社員も、そこから将来活躍してくれる存在になるのか、それとも、これがきっかけで自信をなくし消極的な指示待ち社員になるか、またはその会社を辞めてしまうか・・教育担当の力量とは本当に重要なものだと思い知らされます。

 

相手が自分の指示に対して意図しない行動を取ったなら、それは相手が悪いのではなく、指示を出した教育担当の認識不足、技量不足、

 

相手に伝わらないのは、

「理解できない相手が悪いのではなく、伝える側の伝え方が悪いから」、

 

適切な伝え方を知るには何よりも「相手の目線で見れること」、そしてそれは「愛」でもあり、教育担当者は「愛」を持ってこれからの研修に取り組んで行かなければならないと、常に私自身も自分に言い聞かせています。

 

勿論、この場合の「愛」は決して甘やかすことではなく、相手の立場を理解してそこから広い心を持って相手の無知を許し時に厳しく、そして共に学びながら」研修を通じて新人を育て、そして自分自身もそれによって成長させてもらうことだと私は考えています。

 

4月からの新生活、教育する側もされる側も初心を忘れず、相手を思いやる気持ちを持ちながら取り組んでいきたいものですね。

 

本日も最後までお読みくださり、有難うございました。

 

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